肺がん

このような方は肺がんの疑いがあります

  • 10年以上たばこを吸っている
  • 喫煙者と一緒に暮らしている
  • 石綿やコールタールを扱う仕事をしている(していた)
  • 息切れや胸が苦しいと感じることがある
  • 痰に血が混じっていたことがある
  • 胸部レントゲンで異常を指摘された

上記の項目に当てはまる方は、肺がんの可能性があります。肺がんは初期症状がほとんど現れることが無いため、発見が遅れ手遅れになってしまうことが多いがんです。そのため、肺がんの原因となる、喫煙の習慣がある方や石綿などを吸い込んでしまう環境でお仕事をされている方は、症状が出ていなくてもCT検査を受けて健康状態を確認することが重要です。

肺がんとは

肺がんとは肺がんとは、喫煙や石綿の吸引が要因で気管支や肺胞の細胞が傷つき、がん化したものです。肺がんはがんの中でも最も死亡者数の多いがんです。死亡者数が多い要因は、初期段階における自覚症状がほとんど無く早期発見が難しいからだとされています。近年、CT検査によって肺がんの早期発見が可能になっています。長年の喫煙習慣がある方や、息切れや胸痛のある方は一度CT検査を受けることをお勧めいたします。

肺がんの種類

非小細胞肺がん

腺がん

腺がんは、肺の奥の方に発生しやすく、女性や喫煙習慣が無い方にも多い肺がんです。腺がんは肺がん全体の約半数程を占めているとされています。

扁平上皮がん

扁平上皮がんは、肺の入口付近に発生しやすく、喫煙者に多いことから煙草に含まれる有害物質が原因であると考えられています。扁平上皮がんは肺がん全体の約30%程を占めているとされています。

大細胞がん

大細胞がんは、肺の奥の方に発生することが多く、腺がん、扁平上皮がん、小細胞がんのどれにも分類できないものを指します。肺がん全体の約5%程を占めているとされています。

小細胞肺がん

小細胞がんは、肺の入口付近に発生しやすく、他の肺がんに比べて増殖速度が速いため転移しやすいがんです。また、喫煙との関連性が大きいとされているため喫煙習慣のある方は注意が必要です。小細胞がんは肺がん全体の約10%を占めているとされています。

肺がんの症状

肺がんの症状肺がんの症状は、一般的な呼吸器疾患に見られる咳や痰(血痰)、息苦しさなどがあります。しかしながら、肺がんは、がんができた部位やサイズによっては症状がほとんど出ないというケースがあるため、一概に症状がないから問題ないと判断することはできません。従って喫煙習慣がある方やお仕事や石綿(アスベスト)などの有害なものを吸い込んでしまう環境にいらっしゃる方は一度CT検査を受けることをお勧めいたします。

肺がんの原因

肺がんの原因となる、細胞に損傷をもたらす要因は様々ありますが、たばこに含まれるタールやPM2.5や石綿(アスベスト)が遺伝子を傷つけてしまうことが原因であると考えられています。また、喫煙習慣により男性は約4.8倍、女性は約3.9倍肺がんになるリスクが向上することから、日本医師会では数ある原因の中でも喫煙は発がんに対して大きな影響を与えていると考えられています。

肺がんの生存率は?完治できる?

肺がんは早期発見をすることができれば根治(完全に治すこと)を目指すことができる疾患です。しかしながら、肺がんは進行すると以下のように生存率が大きく低下してしまいます。そのため、気になる症状がある場合は早急に医療機関に相談しましょう。

肺がんの5年後生存率

ステージ1(Ⅰ期) 84.1%
ステージ2(Ⅱ期) 54.4%
ステージ3(Ⅲ期) 29.9%
ステージ4(Ⅳ期) 8.1%

肺がんの発見に有効な検査

胸部CT検査

CT検査は、現状、肺がんの発見に最も有効な検査だとされている検査です。身体の周囲からX線を当てて、身体の断面図を画像に起こします。また、広範囲を細かく撮影することが可能なため、がんの有無から大きさ、転移の状況まで調べることができます。そのため、X線検査などで異常が見られたり、肺がんが疑われる際にはCT検査を行います。CT検査はX線を使うことから被ばくを懸念される方がいらっしゃいますが、数回の検査で被ばくによる健康被害を受けることはありませんので、安心して検査を受けていただけます。

レントゲン検査

胸部レントゲン検査は、胸部にX線を照射することで肺や心臓などの器官にある異常を調べることができる検査です。肺がん検診や健康診断で行われることが多い検査です。しかしながら、レントゲン検査では小さいがんでは上手く写らないことが多々あります。もしレントゲン検査を受け肺がんなどの疑いがある場合はCT検査を受けるようにしましょう。

肺がんの治療

肺がんの治療は基本的に手術・放射線治療・薬物療法の中から医師が患者様ごとに肺がんの進行度を基に判断します。肺がんは早い段階で発見することができれば完治できる可能性も十分にありますので、異常を感じたり生活習慣や生活環境で懸念のある方は一度医療機関にご相談ください。

肺がんの疑いがある方は当院までご相談ください

肺がんの疑いがある方は当院までご相談ください肺がんは日常的な習慣や職場環境が原因で発症してしまうとされています。また、サイズや部位によってはほとんど症状が出ないことがあったり、健診などで行われるレントゲン検査では見落としてしまうこともあるため、レントゲン検査だけでは不十分だとされています。当院では、肺がんの早期発見に有効だとされているCT検査を導入しておりますので、肺がんの疑いのある方は当院までご相談ください。

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